【竹細工】竹でリコーダーを作ってみた
今回は、竹で縦笛(リコーダー)を作るお話です。
4年ほど前、インターネットで竹でリコーダーを作る記事を読んで、作ったことがあります。
複数のホームセンターに何度も行って、ちょうどよいサイズの竹をやっと見つけました。
今回は、良い竹が手に入ったので竹リコーダーの作り方を書きました。
道具

竹リコーダーを作る道具は、
・ヤスリ(小、大、ペーパー)
・カッター
吹き出し口を作るときに使います。
・彫刻刀(丸)
ブロックやブロック上部の竹の内部を削る時に使います。
・ものさし
・キリ
穴を開ける時に使います。
・長マイナスドライバー
竹の節を開ける時に使います。
・のこぎり
・PCソフト Soft-Tuner
を使いました。
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竹リコーダーを作る

竹リコーダーは長さと空洞(竹の穴)の大きさにより音の高低が決まります。
長いものは音が低く、空洞 (竹の穴) が狭いものは音が高くなります。

今回の竹は
・長さ約34cm
・太さ18mm
・空洞の大きさ12mm
です。

竹の端から33mmの位置に

横幅8mm の吹き出し口を作りました。


出典:ヤマハホームページより
一番難しいのは、吹き出し口(ラピューム(エッジ))を作ること。
吹き出し口は以下のように、竹の内部をけずり、 木片を削って ブロックを作って竹に装着し、吹いて音が鳴るかどうか確認します。

吹き出し口がうまくできていれば、ピューっと音が鳴ります。
音がでない、あるいは音が小さい場合はブロックのサイズ調整(竹の穴と密着するように)やブロックの上部の竹の内部を削ります。


音の調整
竹リコーダーを吹いてこのような音が出ればOKです。
竹リコーダーに穴を開けていない状態で、音がC(ド)になるよう、竹リコーダーの長さを調整してください。
短くすれば音は高くなります。音の測定はPCを使います。
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リコーダーの穴あけ

市販のリコーダーの実測値(mm)です。
この値を参考に穴を開けますが、市販のリコーダーは、吹き出し口辺りの穴の大きさ(13mm)とリコーダー下部分の穴の大きさ(10mm)が違うので、微妙な調整が必要かもしれません。
空洞の大きさや長さによって穴の位置を変えます。
比率で計算するとうまくいきます。
今回作った竹リコーダーは、
・長さ約340mm
・太さ18mm
・空洞の大きさ12mm
・竹の端から33mmの位置に横幅8mm の吹き出し口
ですので 比率の計算は、
吹き出し口からリコーダー最下部までの長さの比率を算出します。
市販のリコーダー: 322-44=278mm
竹リコーダー :340-33=307mm
比率:1.1
穴の比率の算出します。
市販のリコーダー: 13mmとして計算
竹リコーダー :14mm
比率:1.08
この2つの比率を使って穴の位置を決めます。
ドの穴の位置(竹リコーダーの一番下)は、竹の端から
44mm×1.1×1.08=52.28mm
となります。
このように計算すると
竹リコーダーの穴の位置( 竹の端から )は、
下から2番目(レ):(44+24)×1.1×1.08=80.78mm
下から3番目(ミ):(44+24+16)×1.1×1.08=99.79mm
下から4番目(ファ):(44+24+16+24)×1.1×1.08=128.3mm
下から5番目(ソ):(44+24+16+24+24)×1.1×1.08=156.82mm
下から6番目(ラ):(44+24+16+24+24+21)×1.1×1.08=181.76mm
下から7番目(シ):(44+24+16+24+24+21+21)×1.1×1.08=206.71mm
となります。
竹の両端に近い穴を開ける時、竹が割れてしまうことがありますので、テープやひもで竹を巻いてから穴を開けます。
音が合っているかはPCのフリーソフトSoft-Tuner(Vectorからダウンロードできます)を使って調べます。
ちなみにド,レ,ミ,ファ,ソ,ラ,シはC,D,E,F,G,A,Bです。

完成品

こんな感じでできました。
今回はまだ青い竹を使いましたが、リコーダーにする竹は乾燥させたほうが音が狂いませんし、きれいな高音がでます。
乾燥した竹を手に入れるのは、ちょっと難しいですね。
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